広島県南部に位置する呉と江田島は、戦艦大和を建造した歴史を持つ港町と、瀬戸内海に浮かぶ自然豊かな島。短時間でも学びと感動が得られる博物館や、現役の艦船を間近で見られる港、さらにご当地グルメや温泉まで、多彩な魅力が詰まったエリアです。
本記事では、半日から3泊4日までの観光モデルコースをご紹介。日帰り旅行からゆったりとした島旅まで、旅のスタイルに合わせて楽しめるプランをまとめました。
呉を半日で満喫する定番コース
海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)見学
呉の観光で最初に立ち寄りたいのが、JR呉駅から徒歩すぐに位置する「海上自衛隊呉史料館」、通称「てつのくじら館」です。この施設の最大の見どころは、陸上に展示された実物の潜水艦「あきしお」。全長76メートルという巨大な艦体は迫力満点で、館内ではその内部に実際に入ることができます。艦内に足を踏み入れると、操縦席や居住区、狭い通路など、普段は決して見ることのできない潜水艦生活の一端を体感できます。その独特の空間は、子どもにとっては冒険のようにワクワク、大人にとっては新鮮な驚きを与えてくれるでしょう。
展示内容は「潜水艦」と「掃海」の2つのテーマで構成されており、日本がどのようにして海を守ってきたかをわかりやすく紹介しています。特に掃海の展示では、戦後に日本周辺に残された大量の機雷をどのように処理してきたのか、その活動の重要性を学べます。こうした展示は軍事的な視点だけでなく、安全保障や平和の大切さを考えるきっかけにもなります。
また、入館料が無料という点も大きな魅力。観光の合間に気軽に立ち寄れるのに、学びと体験の満足度が非常に高いスポットです。館内には模型や映像資料も充実しており、短時間の見学でも十分楽しめますが、じっくり見学すれば1時間以上過ごすことも可能です。館外から潜水艦の巨大な姿を写真に収めるだけでも価値があり、呉観光のスタート地点として最適な場所だと言えます。
大和ミュージアムで戦艦大和の歴史に触れる
呉観光のハイライトとも言える「大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)」は、戦艦大和を中心に呉の造船技術と歴史を紹介する博物館です。最大の見どころは、館内中央に展示された全長26.3メートルの1/10スケール戦艦大和模型。その精巧な造りは圧倒的な存在感を放ち、当時の造船技術の高さを体感できます。また、零式艦上戦闘機や人間魚雷「回天」などの実物資料も展示され、戦中の呉の姿をリアルに知ることができます。展示は戦争の悲惨さと同時に、造船の街としての呉の技術や産業の発展を伝える内容で構成されており、子どもから大人まで幅広い世代が学べる場所です。観光にかける時間が短い場合でも、1時間程度あれば主要展示をしっかり見ることができ、半日観光のコースに無理なく組み込めます。港を背景にしたガラス張りの館内からは海を一望でき、呉ならではの景観も楽しめるのが魅力です。
呉冷麺ランチでご当地グルメ体験
観光の合間には、呉の名物「呉冷麺」をぜひ味わいましょう。呉冷麺は戦後の屋台から広まった歴史を持ち、今では市内の多くの飲食店で提供されています。特徴は、コシのある平打ちの中華麺に、甘酸っぱく少しピリ辛のスープをかけるスタイル。具材にはチャーシュー、エビ、キュウリ、ゆで卵などがのり、見た目にも鮮やかです。夏場はもちろん、年間を通して食べられるので、観光客にも人気です。特に老舗の「珍来軒」などが有名で、地元の人からも長年愛されています。呉冷麺はラーメンのように温かいスープではなく、冷たいスープで食べるため、観光中のちょっとした休憩やランチにぴったり。滞在時間が短い半日観光でも気軽に立ち寄れるのが魅力で、食を通じて呉の文化を体感できる一皿です。
呉港散策とカフェでひと休み
大和ミュージアムやてつのくじら館を見学した後は、すぐ目の前に広がる呉港周辺を散策してみましょう。呉は現役の海上自衛隊の拠点であり、港には護衛艦や潜水艦が停泊していることも珍しくありません。普段は遠くからしか見られない艦艇を間近に感じられるのは、軍港都市ならではの特別な体験です。港沿いには遊歩道や展望デッキが整備されており、瀬戸内海の穏やかな景色を眺めながら歩くだけでも気持ちがリフレッシュします。また、周辺には海を望むカフェやレストランがあり、観光の合間に立ち寄って休憩するのもおすすめです。港町ならではの開放的な雰囲気の中で過ごすひとときは、旅の思い出をより特別なものにしてくれるでしょう。
お土産探しは「ゆめタウン呉」や地元商店街で
半日観光の最後には、お土産探しも楽しみのひとつです。呉駅近くの「ゆめタウン呉」は大型ショッピングモールで、観光客向けの商品から地元ならではの特産品まで幅広く揃います。中でも「海軍さんのカレー」や「呉海自カレー」のレトルト商品は、手軽に持ち帰れる人気のお土産です。また、呉市の中心部にある「れんがどおり商店街」もおすすめ。昔ながらの商店や食べ歩きグルメを楽しめる店舗が並び、散策しながら買い物を満喫できます。短時間の観光であっても、ここで地元ならではの商品を手に入れれば、旅の余韻を自宅でも楽しむことができます。お土産探しは観光を締めくくる大切な時間であり、呉の思い出を持ち帰るのに最適です。
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呉を1日たっぷり観光する王道ルート
入船山記念館で歴史ある洋館を散策
呉市中心部から少し丘を登った場所にある「入船山記念館」は、かつて海軍の拠点として栄えた呉の歴史を肌で感じられるスポットです。特に見どころは「旧呉鎮守府司令長官官舎」。和洋折衷の美しい建築が残されており、外観は西洋風の赤レンガ造り、内部は日本家屋の要素を取り入れた独特の雰囲気を持っています。この建物は国の重要文化財に指定されていて、明治から昭和初期にかけて呉がどれほど重要な軍港都市だったかを物語っています。館内には当時の調度品や写真、資料が展示されており、当時の生活の様子を想像しながら散策することができます。周囲には庭園も整備されており、四季折々の自然とともに歴史を感じられるのも魅力の一つです。観光ルートに組み込むと、軍港としての呉の文化的・歴史的背景をより深く理解でき、ただ艦船を見るだけでは得られない学びを体験できます。
アレイからすこじま公園で潜水艦を間近に見る
呉の観光で外せない絶景スポットの一つが「アレイからすこじま公園」です。ここは日本で唯一、現役の潜水艦や護衛艦を間近で見ることができる公園として知られています。呉港に面した海沿いに位置し、遊歩道を歩きながら艦艇が停泊している姿をすぐ目の前に見ることができるのは、まさに呉ならではの特別な体験です。昼間は青い海と灰色の艦船のコントラストが迫力満点ですが、夕暮れ時には港と艦船がシルエットになり、ロマンチックな雰囲気を演出します。写真愛好家にとっても人気の撮影スポットであり、旅行の思い出に残る一枚を撮影できるでしょう。観光に訪れた人の中には、ここで偶然出港や入港する艦艇の動きを目撃する幸運に恵まれる場合もあり、軍港都市としての呉の生きた姿を実感できます。
長迫公園・回天記念館で平和学習
呉市郊外にある「長迫公園」には、戦時中に開発・使用された人間魚雷「回天」を展示する記念館があります。ここでは実物大の回天が保存されており、当時の資料や模型とともに展示されています。回天は戦争末期に特攻兵器として使用され、多くの若い命が犠牲となりました。この記念館を訪れると、単なる軍事技術の展示ではなく、戦争の悲惨さや平和の大切さについて考えさせられる時間を過ごせます。館内の説明パネルや映像資料はわかりやすくまとめられているため、子どもや学生の平和学習にも適しています。呉観光というと「大和ミュージアム」や「潜水艦」などの技術面に注目が集まりがちですが、この場所を訪れることで、軍港都市としての歴史の裏にある人々の思いにも触れることができます。観光の合間に立ち寄ることで、旅がより深い学びの時間となるでしょう。
昼食は呉海自カレー巡り
呉を訪れたなら、ぜひ体験してほしいグルメが「呉海自カレー」です。これは海上自衛隊の各艦艇ごとに独自のレシピで作られるカレーを、市内の飲食店が忠実に再現したもので、店舗ごとに味わいが異なるのが魅力です。例えば、まろやかでコクのあるビーフカレーや、スパイシーで食欲をそそるタイプなど、同じ「海自カレー」と言ってもバリエーションが豊富。専用の「呉海自カレーマップ」も配布されており、観光しながら複数の店舗を食べ比べることもできます。ランチとして気軽に楽しめるうえ、軍港都市ならではの特別感を味わえるのが人気の理由です。市内には「SEASIDE CAFE BEACON」など海辺で味わえる店舗もあり、観光途中の休憩にもぴったり。グルメを通して呉の街と海上自衛隊のつながりを実感できる、ユニークな体験となるでしょう。
音戸大橋ドライブと夕景観賞
1日の締めくくりには「音戸大橋」へ足を延ばしてみましょう。呉市街から車で20分ほどでアクセスできるこの橋は、鮮やかな赤いアーチが特徴で、瀬戸内海の美しい景観と見事に調和しています。橋の上や周辺の展望スポットからは、穏やかな海と多島美が広がり、特に夕暮れ時の景色は圧巻。沈みゆく夕陽が瀬戸内海をオレンジ色に染め、音戸大橋と重なって幻想的な光景を作り出します。観光客だけでなく地元の人々にとっても人気のデートスポットであり、呉観光の締めくくりにふさわしい場所です。また、橋のたもとには「音戸の瀬戸公園」などがあり、春には桜の名所としても知られています。日中は歴史や技術に触れる観光を楽しみ、最後に自然と景観を堪能することで、1日がバランスよく締めくくられるでしょう。
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呉&江田島を2日間で楽しむ周遊コース
江田島・海上自衛隊第1術科学校の見学(予約制)
江田島を訪れるなら、ぜひ体験してほしいのが「海上自衛隊第1術科学校(旧海軍兵学校)」の見学です。この場所は明治期に開設された旧海軍兵学校を前身としており、現在も自衛隊の教育機関として使われています。敷地内には重厚な赤レンガ造りの庁舎や荘厳な講堂が残り、歴史的価値の高い建築群を見学することができます。特に大講堂は木造建築としては国内最大級の規模を誇り、その威容は訪れる人々を圧倒します。見学には事前予約が必要ですが、ガイド付きで案内してもらえるため、建物の歴史的背景や当時の様子を詳しく知ることができます。かつて多くの海軍士官がここで学び、日本の近代史に大きな役割を果たした場所であることを実感できるでしょう。観光という枠を超えて、日本の歴史や平和について考える貴重な機会にもなります。呉からフェリーで30分ほどでアクセスできるため、1泊2日の旅程に組み込みやすいスポットです。
江田島オリーブ園で島の自然を堪能
江田島のもう一つの魅力は、温暖な気候を活かしたオリーブ栽培です。島内には「江田島オリーブファクトリー」などの施設があり、オリーブ畑の見学やオリーブオイルの試食・購入ができます。瀬戸内海を背景に広がる緑豊かなオリーブ畑は写真映えするスポットとしても人気で、観光客がゆっくり散策できる癒やしの空間となっています。施設内のショップではオリーブを使った加工品やスキンケア商品も販売されており、お土産としても喜ばれます。また、オリーブを使った料理を味わえるカフェやレストランも併設されており、海を眺めながらの食事は特別な体験となるでしょう。江田島らしい自然と食文化を一度に楽しめる場所であり、呉からの観光ルートに加えることで旅の充実度が一層高まります。
江田島カフェ巡りで海を眺めながら休憩
江田島は小さな島でありながら、海沿いにおしゃれなカフェが点在しています。どのカフェも瀬戸内海を一望できるロケーションを活かしており、窓際の席やテラス席からは美しい海の景色が広がります。観光の合間に立ち寄れば、潮風に包まれながらゆったりとした時間を過ごせます。特に人気なのは、地元食材を使ったランチや手作りスイーツを楽しめるお店。瀬戸内の柑橘を使ったケーキや島の野菜を使った料理など、ここでしか味わえないメニューも魅力です。カフェ巡りをすることで、単なる観光だけでなく島の暮らしや文化にも触れることができます。車やレンタサイクルで巡ると効率よく複数のカフェを訪れることができ、のんびりとした島時間を満喫できます。
夕方は江田島で宿泊(民宿・ホテル)
日帰り観光も可能な江田島ですが、1泊することでより深く島の魅力を感じられます。島内にはアットホームな民宿からホテルまで幅広い宿泊施設があり、観光スタイルに合わせて選べます。夕方には瀬戸内海に沈む夕陽を眺め、夜は市街地の灯りが少ないため満天の星空を堪能できます。朝は波の音で目覚め、窓の外に広がる静かな海を眺めながら過ごす時間は、都会では味わえない特別な体験です。また、宿によっては新鮮な海の幸を使った料理を提供してくれるところもあり、島ならではの食の楽しみも加わります。旅の途中でゆったりと宿泊することで、江田島でしか味わえない「島時間」を堪能できるでしょう。
翌日は呉の温泉「呉温泉」や地元市場で朝食散策
2日目の朝は江田島から呉に戻り、地元ならではのスポットを訪れるのがおすすめです。呉市内には天然温泉を楽しめる施設があり、観光で歩き疲れた体を癒やすのに最適です。瀬戸内海を望む露天風呂を備えた施設もあり、朝から贅沢な時間を過ごせます。また、呉の中心部には市場や商店街があり、朝食代わりに地元グルメを食べ歩くのも旅の楽しみです。例えば瀬戸内の新鮮な魚を使った寿司や丼、地元で人気の惣菜など、観光地とはひと味違う「暮らしの味」に出会えます。温泉と市場散策を組み合わせることで、2日目の朝からリフレッシュし、充実したスタートを切ることができます。江田島と呉を組み合わせた1泊2日の旅は、歴史・自然・グルメをバランスよく楽しめるモデルコースです。
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家族・カップルで行く3日間ののんびりコース
1日目:呉市街(大和ミュージアム・呉グルメ)
3日間の旅の初日は、呉市街からスタートするのがおすすめです。まず訪れたいのは「大和ミュージアム」。戦艦大和を中心とした展示は圧巻で、巨大な1/10スケールの模型や、零戦の実物などが来館者を迎えます。軍港都市として栄えた呉の歴史とともに、造船技術の高さや平和の大切さを学べる充実した施設です。隣接する「てつのくじら館」にも立ち寄れば、潜水艦の内部を体感でき、子どもから大人まで楽しめる一日になります。昼食は呉名物の「呉海自カレー」や「呉冷麺」を味わいましょう。市内には複数の店舗が参加する「海自カレーマップ」があり、どの店に入るかを選ぶのも楽しみのひとつです。午後は「入船山記念館」や「アレイからすこじま公園」を巡り、歴史と景観の両方を堪能できます。夕方には呉港周辺で海を眺めながら散策し、夜は港町のレストランでゆっくり食事。初日から呉の魅力を凝縮して体験できる行程です。
2日目:江田島サイクリング&海辺のアクティビティ
2日目は江田島に足を延ばし、自然を満喫する一日にしましょう。フェリーや橋を渡って江田島に到着したら、レンタサイクルで島を巡るのがおすすめです。江田島は比較的平坦な道も多く、海沿いを走れば瀬戸内海の美しい景色を楽しめます。道中にはオリーブ園やビーチが点在しており、休憩を兼ねて立ち寄れば自然の魅力を存分に味わえます。夏には海水浴やカヤックなどのマリンアクティビティも楽しめ、家族旅行にもカップル旅行にも最適です。また、江田島には旧海軍兵学校を見学できる「海上自衛隊第1術科学校」もあり、サイクリングと歴史探訪を組み合わせた行程にすることも可能です。瀬戸内の島ならではのゆったりとした時間の流れを感じながら、身体を動かして楽しめる2日目は、都会の喧騒から離れてリフレッシュするのにぴったりの過ごし方です。
江田島グルメ体験(牡蠣小屋・シーフード)
江田島の食の魅力といえば、新鮮な海の幸。特に冬場に人気なのが「牡蠣小屋」です。江田島や呉周辺は広島県有数の牡蠣の産地で、海辺の牡蠣小屋では炭火で焼いたプリプリの牡蠣を味わうことができます。レモンを絞ってシンプルに食べるのも良し、バター醤油で香ばしくいただくのも絶品です。牡蠣のシーズン以外でも、島の飲食店では鯛やハマチなどの鮮魚を使った料理が提供されており、どれも瀬戸内海の恵みを感じられるメニューばかり。観光途中で立ち寄るカフェやレストランでも、地元の野菜や魚を使った料理が楽しめます。食事を通して地域の暮らしや文化に触れることができ、旅の思い出に深みを加えてくれるでしょう。グルメ好きの旅行者にとって、江田島はまさに穴場のグルメスポットといえます。
海辺の宿泊で夜景・星空観賞
2日目の夜は江田島に宿泊し、島ならではの静けさを味わいましょう。海辺にある民宿やホテルでは、窓の外に広がる瀬戸内海を一望でき、昼間のアクティブな体験とはまた違う癒しの時間が訪れます。夕方には水平線に沈む夕陽が海をオレンジ色に染め、夜になると満天の星空が広がります。市街地に比べて光が少ないため、星の輝きが一層鮮明に見え、家族やカップルで過ごす特別な時間を演出してくれます。海の音を聞きながら眠り、朝は爽やかな潮風とともに目覚める体験は、江田島に泊まるからこそ味わえる贅沢です。宿によっては新鮮な魚介を使った夕食を提供してくれるところも多く、観光とグルメを同時に満喫できます。
3日目:音戸の瀬戸公園と灰ヶ峰からの絶景
最終日の3日目は、再び呉市周辺に戻って景観を楽しむのがおすすめです。まず訪れたいのが「音戸の瀬戸公園」。ここは春には約2,300本の桜が咲き誇る名所として知られ、瀬戸内海と赤い音戸大橋を背景にした風景は格別です。桜の季節以外でも、瀬戸内の島々を一望できる展望ポイントとして人気があります。さらに時間があれば「灰ヶ峰」へドライブするのもおすすめです。標高737メートルの山頂からは呉市街と瀬戸内海を一望でき、その夜景は「日本夜景遺産」にも認定されています。昼間の展望も美しいですが、夕方から夜にかけては特に幻想的で、旅行の締めくくりにふさわしい絶景を堪能できます。歴史やグルメを満喫した旅を、自然の雄大な景色で締めくくることで、心に残る3日間の思い出が完成します。
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歴史と自然を味わう3泊4日の充実プラン
呉市街観光(博物館・公園・グルメ)
3泊4日の旅の初日は、呉市街でじっくり観光を楽しみましょう。まずは「大和ミュージアム」と「てつのくじら館」を訪れることで、呉の歴史と海上自衛隊の役割を一度に学べます。大和ミュージアムでは戦艦大和の1/10模型や実物の兵器が展示され、戦時中の呉の姿と造船技術を知ることができます。一方、てつのくじら館では実物の潜水艦内部に入り、艦内の生活を体験できるのが魅力です。昼食には「呉冷麺」や「呉海自カレー」といったご当地グルメを堪能。午後は「入船山記念館」や「アレイからすこじま公園」を巡り、歴史と風景を同時に楽しめます。夕方には呉港で護衛艦や潜水艦を眺めながら散策し、夜は港町ならではのシーフード料理で締めくくるのがおすすめです。1日目から呉の定番スポットを網羅することで、この後の旅の土台をしっかり作ることができます。
江田島の軍港・歴史探訪
2日目はフェリーで江田島へ渡り、歴史を感じる一日を過ごしましょう。最大の見どころは「海上自衛隊第1術科学校(旧海軍兵学校)」です。事前予約が必要ですが、ガイド付きで歴史的建造物を見学できる貴重な機会です。赤レンガ造りの庁舎や大講堂は、明治期からの歴史をそのまま残しており、日本の近代史に大きく関わった場所であることを実感できます。また、校内にある教育参考館には旧海軍に関する資料が多数展示されており、平和学習の場としても重要な役割を果たしています。見学後は江田島オリーブ園に立ち寄り、島の自然と食文化を体験。オリーブオイルの試食や購入も楽しめます。夕方は江田島の海辺の宿に泊まり、静かな海と満天の星空に癒やされる時間を過ごすのが理想的です。
瀬戸内海沿いの絶景ドライブ&温泉
3日目は車を利用して、瀬戸内海沿いのドライブを楽しむ日としましょう。呉市から南へ伸びる音戸大橋を渡り、倉橋島や音戸の瀬戸を経由するルートは絶景続きです。特に「音戸の瀬戸公園」では瀬戸内海の多島美と赤い大橋を一望でき、春には桜の名所としても知られています。さらに足を延ばせば、倉橋島の桂浜温泉館など、海を眺めながら入浴できる温泉施設もあります。ドライブの途中では、漁港や直売所に立ち寄り、地元の魚介を味わうのもおすすめです。瀬戸内の島々を結ぶ橋を渡るルートは、島ならではのスローな時間と美しい自然を体感できる最高のドライブコース。のんびり景色を楽しんだ後、温泉で旅の疲れを癒やすことで、心身ともにリフレッシュできます。
江田島のビーチ・マリンスポーツ体験
夏のシーズンであれば、江田島や周辺のビーチでマリンアクティビティを楽しむのもおすすめです。江田島には自然豊かな砂浜が広がっており、透明度の高い瀬戸内海で海水浴を楽しめます。また、カヤックやSUP(スタンドアップパドルボード)、釣りなどのアクティビティも盛んで、ファミリーやカップルでも気軽に参加できます。ビーチによっては設備が整っている場所もあり、バーベキューを楽しむことも可能です。瀬戸内海は波が穏やかで比較的安全なため、子ども連れでも安心して海遊びを楽しめるのが魅力です。マリンスポーツを取り入れることで、旅のアクティブな一面が加わり、忘れられない思い出になります。自然に包まれながら過ごす一日は、日常から離れてリフレッシュする最高の時間になるでしょう。
最終日は呉の市場で買い物&カフェめぐり
4日目の最終日は、呉市街に戻ってゆったりと過ごすのがおすすめです。まず立ち寄りたいのは呉市中心部の市場や商店街。地元の新鮮な魚介や惣菜を味わったり、お土産を購入したりできます。定番のお土産「呉海自カレー」のレトルトや「海軍さんの珈琲」など、ここでしか買えない商品も豊富です。その後は市内のカフェでのんびりと過ごしましょう。港を眺めながらコーヒーを楽しめるお店も多く、旅の締めくくりにふさわしい落ち着いた時間を過ごせます。旅程を詰め込みすぎず、最終日は余裕を持って観光することで、3泊4日の旅行が穏やかに完結します。呉と江田島の歴史・自然・グルメを満喫した後に過ごす静かな時間は、旅全体をバランスよくまとめ、心地よい余韻を残してくれるでしょう。
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まとめ
呉と江田島は、半日から3泊4日までさまざまな楽しみ方ができる観光地です。短時間の滞在でも「大和ミュージアム」や「てつのくじら館」といった代表的なスポットを効率よく回ることができ、港町らしい景色やグルメを堪能できます。1日あれば「入船山記念館」や「アレイからすこじま公園」、さらに「音戸大橋」からの夕景など、歴史と自然を組み合わせた充実した観光が可能です。
1泊2日以上あれば、江田島へ足を延ばすのがおすすめ。旧海軍兵学校を見学し、オリーブ園やカフェで島の魅力を体験できます。さらに宿泊することで、夜の静けさや満天の星空、島ならではのグルメを楽しむことができます。3日間なら、呉市街と江田島を両方ゆったり巡り、自然やアクティビティも満喫できる行程に。3泊4日では、ドライブや温泉、ビーチ体験などを加えて、呉と江田島の魅力を余すことなく体験することが可能です。
このように呉と江田島は、歴史や平和学習、自然、グルメ、絶景と、多彩な楽しみ方ができるエリアです。旅の目的や時間に合わせて自由にプランを組み立てられるのが最大の魅力。日常を離れて、瀬戸内の穏やかな時間を味わえる旅先として、ぜひ訪れてみてください。