「子どもと一緒に家族旅行をしたいけれど、車がないと大変そう…」と感じていませんか?実は、そんな心配を吹き飛ばしてくれる場所が愛媛県の松山市と道後温泉エリア。路面電車やバスが充実していて、主要観光地がぎゅっとコンパクトにまとまっているこの地域は、“車なし旅”でもしっかり楽しめる、家族連れに大人気の観光地です。
本記事では、1泊2日で松山城や道後温泉を満喫するモデルコースから、2泊3日で内子町や砥部焼体験までを含んだ充実プランまで、家族の人数や年齢、旅のスタイルに合わせて選べる旅程をご紹介。移動テクニックや宿選びのコツ、子ども向けグルメ情報など、知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。
家族みんなが「また来たい!」と思える、あたたかくて、やさしくて、ちょっぴり文化的な愛媛の旅。あなたも次の旅行で、車いらずの“ゆるっと旅”を体験してみませんか?
車なしでも楽しめる!愛媛 家族旅行のラクラク移動テクニック
空港から松山中心部へのスムーズなアクセス方法
愛媛県松山市にある松山空港は、四国の空の玄関口とも言える存在です。東京(羽田)、大阪(伊丹)、福岡、名古屋(中部)、鹿児島などから定期便が運航しており、地方都市でありながらアクセスは非常に良好です。家族旅行で車を使わずに移動したいと考えている方にとって、飛行機+公共交通の組み合わせはとても合理的で、子どもが小さい家族にも安心な移動方法です。
空港から松山市中心部までは約8km。アクセス手段としては主に3つあります。最もおすすめなのが、松山空港と市内を結ぶ「リムジンバス」。伊予鉄バスが運行しており、主要ホテルや道後温泉までを結ぶ直行ルートが非常に便利です。例えば、「松山空港→道後温泉駅前」までの所要時間は約40分、運賃は大人840円・子ども420円。バスに乗ってしまえば乗り換え不要なので、荷物が多い家族旅行にはぴったりです。
次に利用しやすいのがタクシー。空港タクシー乗り場から市内中心部やホテルまでドア・ツー・ドアで移動できるので、特に小さな子どもやお年寄りがいる場合にはストレスが少ないです。おおよその料金は空港から道後温泉までで約3,000〜3,500円ほど。公共交通と比べれば割高ではありますが、家族で乗れば一人当たりの負担も少なく、荷物の積み下ろしの手間もありません。
3つ目の選択肢として、レンタカーという方法もありますが、この記事のテーマは「車なし」での観光。実際、松山市内と道後温泉エリアの観光スポットは非常にコンパクトにまとまっており、公共交通機関だけで十分回ることができます。道路も一方通行や坂が多く、都市部の駐車場探しも煩わしいため、むしろ車がない方が身軽に動けるというのも松山旅行の大きな魅力です。
空港内には観光案内所もあり、松山市内の交通情報や観光パンフレットを手に入れることができます。特に初めて愛媛を訪れる方にとっては、空港到着時に情報収集できるのはとても安心。リムジンバスのチケットも案内所で購入できるほか、スマホから時刻表を確認することも可能です。
加えて、松山空港は地方空港としては設備が充実しており、授乳室・おむつ替えスペース・ベビーカーの貸し出しも完備されています。空港からの移動を快適にするためには、こうしたファミリー向けサービスをしっかり活用するのがポイントです。
以上のように、松山空港から市内中心部や道後温泉への移動は、車なしでも非常にスムーズです。空港からの交通アクセスが整っていることで、家族旅行の出発からストレスフリーに楽しむことができ、旅の最初の印象を良いものにしてくれます。愛媛観光を計画するなら、飛行機+リムジンバスの組み合わせをぜひ検討してみてください。
路面電車&バスで巡る松山の観光ルート
松山市の観光で大きな魅力のひとつと言えるのが、市内の移動が非常に便利な点です。特に「車なし」で旅をしたい家族にとって、松山の公共交通はまさに理想的。観光地がコンパクトにまとまっているだけでなく、路面電車と市内バスが観光客向けに整備されており、短時間でも充実した旅を楽しめます。
まずは松山観光の移動手段として代表的なのが、「伊予鉄道」の路面電車。地元では「市電」とも呼ばれ、市民の足としても親しまれています。5つの系統が運行されており、松山城のある大街道エリア、道後温泉、松山市駅、JR松山駅など、主要な観光スポットをすべてカバーしています。中でも、道後温泉駅を発着する「5番系統」は観光で特に重宝するルート。運行間隔は10分前後と短く、乗り方も簡単なので初めての旅行者にもおすすめです。
路面電車の料金はどこまで乗っても大人200円・小人100円(2025年8月現在)。ただし、観光で複数回乗る予定があるなら、断然「1日乗車券」の利用が便利です。伊予鉄の1日乗車券(大人600円・小人300円)は、1日に何度でも乗り降り自由で、主要な観光スポットを効率よく回ることができます。券は電停近くの案内所やホテル、またはオンラインでも購入可能です。
また、松山市内には路面電車以外にも「伊予鉄バス」が広範囲に運行されています。バス路線は郊外エリアや山側の観光地までカバーしているため、より遠方のスポットを訪れたい場合に便利です。例えば、陶芸体験ができる「砥部焼観光センター」や、のどかな風景が残る「内子町」などへ行く際は、バスを利用するとスムーズにアクセスできます。
公共交通を利用するもうひとつのメリットは、子どもと一緒に「乗り物体験」も楽しめること。レトロなデザインの路面電車は鉄道好きの子どもに大人気で、乗っているだけでちょっとしたアトラクション気分を味わえます。特に道後温泉駅に停車している「坊っちゃん列車」は、明治時代の蒸気機関車を再現した観光列車で、親子で写真を撮ったり、乗車を楽しむ方も多く見られます。
移動に慣れない子どもやお年寄りがいる家族でも安心なのが、電車やバスのバリアフリー対応。多くの車両には低床設計や車いす対応スペースがあり、ベビーカーでもそのまま乗り降りできる車両も増えています。また、運転手さんや地元の方が親切に接してくれることも多く、温かい空気に触れられるのも旅の魅力のひとつです。
スマホが使える方には、伊予鉄公式アプリやGoogleマップ、NAVITIMEなどを活用するのがおすすめ。リアルタイムで路線検索ができるため、移動中でも迷うことなく観光を進められます。特に時刻表や乗換案内が一目でわかるアプリは、スムーズな観光の強い味方となります。
このように、松山市内は「車なし」でも快適に観光できるよう、交通インフラが整っています。移動に不安を感じることなく、家族みんなでのんびり観光を楽しむために、ぜひ路面電車とバスを上手に活用して、効率よく・楽しく・安心な愛媛の旅を体験してください。
小さな子どもがいても安心な移動のコツ
家族旅行で一番心配なのは、やはり小さな子どもとの移動ですよね。「子どもが途中でぐずったらどうしよう」「ベビーカーでもスムーズに移動できるかな」など、さまざまな不安が頭をよぎります。でもご安心を。松山・道後エリアは、子育て世代にやさしい設備や環境が整っており、公共交通を使った旅でも安心して移動できます。
まず、路面電車(伊予鉄道)の多くの車両には低床設計が採用されており、段差が少なくベビーカーのままでもスムーズに乗降可能です。混雑していない時間帯を選べば、子どもも快適に過ごせます。また、バスも車いす対応車両が増えており、ステップが低めに作られているので、小さな子でも乗り降りが楽です。車両内には優先席も設けられていて、周囲の乗客も優しい方が多く、子連れでも居心地の良さを感じられるでしょう。
また、観光地同士の距離が近いという点も、移動のしやすさを支えています。松山城〜道後温泉エリアは路面電車で15分程度と非常に短く、移動に時間を取られずに観光を楽しめます。徒歩での移動も比較的平坦な道が多く、ベビーカーでも問題ありません。道後温泉街などは歩行者専用の道も多いため、子どもが自由に歩き回っても安心です。
さらに、観光途中で気軽に立ち寄れる「休憩スポット」が多いのもポイント。道後温泉本館周辺には足湯や公園があり、ちょっとした休憩に最適です。子どものお昼寝やおやつタイムにぴったりなカフェも充実していて、ゆったり過ごせます。子連れでの旅行では“観光を詰め込みすぎない”ことが大切なので、こうした休憩ポイントを上手に組み込むことで、無理のない行程が可能になります。
加えて、松山のホテルや観光施設の多くが「子連れ歓迎」の姿勢を打ち出しているのも安心材料のひとつ。おむつ交換台や授乳室がある施設も少なくなく、観光案内所でも子ども用設備のある場所を教えてもらえるので、事前に確認しておくとより安心です。
このように、松山・道後は“子どもファースト”な環境が整った観光地。移動中も含め、家族みんながリラックスして楽しめる旅を実現できます。初めての家族旅行にもぴったりなエリアといえるでしょう。
荷物を減らす工夫で旅がもっと快適に
子連れの旅行ではついつい荷物が多くなってしまいがちですよね。「もしものために」と思ってあれこれ詰めていると、気づけばスーツケースがパンパンに…。ですが、移動が多い旅では、荷物の軽量化が旅の快適さに直結します。松山・道後エリアのようにコンパクトに観光できる街では、「必要最小限の荷物」で動けると、公共交通機関での移動がぐっと楽になります。
まず基本は「軽くて動きやすいバッグ」を選ぶこと。おすすめは両手が空くリュックスタイル。加えて、小物類(スマホ・チケット・財布など)はサコッシュやウェストポーチに分けて持つと便利です。観光地での移動や子どものお世話中も、サッと取り出せてスムーズです。
洋服は、汚れや汗を考えて多めに持って行きたくなりますが、実際には宿泊先のランドリー設備を活用することで枚数を減らせます。最近のホテルにはコインランドリーが設置されているところも多く、洗剤付きで気軽に利用可能。旅行中日にまとめて洗濯できれば、半分くらいの着替えで十分です。
さらに、ベビーグッズ(オムツ・おしりふき・離乳食・ミルクなど)もすべて持参しようとすると大荷物に…。ですが、松山中心部や道後温泉街にはドラッグストアやスーパーが充実しており、現地調達が可能です。現地で買えるものはあえて持っていかないという選択も旅を快適にしてくれます。
また、ホテルへの事前配送サービス(クロネコヤマトなど)を利用すれば、重たい荷物は先に送っておくこともできます。チェックイン前に荷物をホテルに届けておくと、初日の移動がとても身軽に。小さな子を連れて歩くには、こうした工夫が大きな助けになります。
旅の最後にはおみやげも増えることを考え、スーツケースには余白を残しておくのがベスト。おみやげ用に折りたたみ式のエコバッグを持参しておくのもおすすめです。荷物の多さがストレスにならないよう、事前に「現地で調達できるもの・できないもの」をリスト化しておくと安心ですよ。
無理のないスケジュールを立てる時間配分のコツ
家族旅行では、観光地をたくさん回りたくなる気持ちと、子どもの体調や機嫌を考えた“無理のない計画”とのバランスがとても重要です。特に松山・道後温泉エリアのように、見どころが密集している地域では「詰め込みすぎないスケジュール」が成功のカギとなります。
まず大切なのは、「1日に回るスポットを3つ以内にする」こと。たとえば、午前に松山城、午後に萬翠荘とミュージアム、夕方に道後温泉という具合に、半日で1~2か所を目安に組むと、家族全員が疲れずに楽しめます。
次に「移動と休憩をセットで考える」こともポイントです。たとえば、ロープウェイで松山城に登った後は、城山公園のベンチでおやつ休憩。道後温泉街を歩いたあとは、足湯に浸かってひと息つく。こうした「目的地の間に自然な休憩ポイント」を入れておくことで、子どものぐずりや疲れを防ぎやすくなります。
また、時間の余裕を持たせることで、思いがけない発見や体験ができるのも家族旅行の醍醐味です。予定していなかったお店にふらっと立ち寄ったり、子どもが気になる場所で少し長居したり…。予定通りに動くことよりも、「その場を楽しむ余白」がある旅の方が、結果的に思い出に残るものになります。
時間配分の面では、「昼寝や食事のタイミング」も忘れずに。特に小さな子どもがいる場合は、昼寝時間に合わせてホテルへ戻ったり、食事は混雑する時間帯を避けて早めに入店するなど、子ども目線で動ける計画が理想です。
観光地の開館・閉館時間も事前にチェックしておくと、効率的に回れます。道後温泉本館やミュージアム系施設は夕方には閉まることが多いため、午前〜午後早めの時間帯に訪れるのがベストです。
スマホの「Googleマップ」や「NAVITIME」を使えば、目的地間の所要時間もすぐ確認できます。旅の前にざっくりとしたモデルルートを作っておくことで、現地で慌てずに行動でき、家族全員がストレスなく過ごせる時間が増えていきます。
家族で巡る!松山&道後温泉を満喫する1泊2日モデル旅程
【1日目午前】お城と商店街で歴史とお買い物を楽しむ
愛媛・松山の旅のスタートにぴったりなのが、歴史ある「松山城」とその周辺の城下町エリアの散策です。松山城は江戸時代から残る現存12天守のひとつで、標高132メートルの勝山の山頂に堂々と建っています。お城そのものの美しさもさることながら、城から見下ろす松山市街の絶景は、まさに旅の始まりにふさわしい光景です。
松山城へはロープウェイやリフトを利用して登るのが一般的。特にリフトはオープンエアで子どもたちにも大人気!空中散歩のような感覚で、非日常を味わえます。ベビーカーを使う場合はロープウェイの利用が安心です。登城ルートは比較的なだらかで、子ども連れでも無理なく歩けます。城内は靴を脱いで見学する場所もあるので、脱ぎ履きしやすい靴を選ぶのがポイントです。
松山城を見学したあとは、ロープウェイ街〜大街道商店街のエリアをのんびり歩きながらランチスポットやお土産屋さんを楽しみましょう。このエリアは飲食店やカフェ、雑貨店が充実しており、ベビーカーでも歩きやすい整備された歩道が魅力です。道中には「坊っちゃんカラクリ時計」や「坊っちゃん列車ミュージアム」など子どもが興味を持てる場所もあります。
家族でのんびり過ごすなら、早めの昼食もおすすめ。地元の食材を使ったカフェや、お子様ランチがあるレストランもあり、食事選びに困ることはありません。観光案内所などでも「子連れ歓迎のお店」が紹介されているので、事前にリサーチしておくとスムーズです。
松山城とその周辺を午前中に巡ることで、「観光地らしい景色」「買い物」「軽めの歴史体験」が一気に味わえるのが魅力。無理のない移動距離なので、旅の序盤でも疲れにくく、家族全員がリラックスして旅を楽しめる時間となるはずです。
【1日目午後】文化を感じるミュージアムと街歩き
午後は、歴史や文学、建築などをテーマにした文化的なスポットを巡るのがおすすめです。松山は文豪・夏目漱石の小説『坊っちゃん』の舞台としても有名で、文学と歴史が色濃く残る街でもあります。家族で訪れても楽しめるように工夫された施設も多く、子どもが飽きずに楽しめるコースを組むことが可能です。
まず立ち寄りたいのが「萬翠荘(ばんすいそう)」。大正時代に建てられたフランス風の洋館で、国の重要文化財にも指定されています。建築の美しさはもちろん、館内ではさまざまなアート展示や企画展が開催されており、子どもでも視覚的に楽しめる展示が揃っています。写真映えも抜群で、家族写真のスポットとしても人気です。
萬翠荘のすぐ近くには「坂の上の雲ミュージアム」もあります。司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』をテーマにした施設で、展示は子どもにもわかりやすく工夫されており、歴史に触れながらも難しすぎない内容になっています。展示コーナーは広々としており、ベビーカーでの入館もOK。家族みんなでゆっくりと楽しむことができます。
午後のミュージアム巡りのあとは、再び商店街やカフェに立ち寄って、のんびり街歩きを楽しみましょう。大街道や銀天街には、子ども向けのスイーツショップやアイスクリーム屋さんも多く、おやつタイムにぴったり。地元の特産品を使ったお菓子や、おしゃれなカフェメニューが揃っているので、親子で満足できるはずです。
さらに時間に余裕があれば、「愛媛県美術館」や「松山市立子規記念博物館」なども候補に。これらは徒歩圏内ではない場所もありますが、路面電車やバスを使えば簡単にアクセスできます。文化に触れる体験は、子どもにとっても良い刺激になりますし、普段とは違う学びの時間として思い出に残るはずです。
【1日目夕方】名湯・道後温泉本館で癒しの時間を
午後の観光を終えたら、いよいよ旅のハイライトである「道後温泉」へ向かいましょう。道後温泉は日本最古の温泉とも言われ、3,000年の歴史を持つ愛媛を代表する名湯です。特に有名なのが、木造3階建ての「道後温泉本館」。まるで物語の中から出てきたような佇まいで、国の重要文化財にも指定されています。初めて訪れた家族も思わず見とれてしまう、非日常感あふれる景観です。
道後温泉本館には、家族でも気軽に入れる大浴場「神の湯」があり、子ども連れでも安心して楽しめます。湯温は比較的ぬるめで、お風呂が苦手な子でも入りやすいのが嬉しいポイント。浴場は広く開放的で、旅の疲れをじんわりと癒してくれます。また、近年リニューアルされた「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」もモダンで清潔な施設が魅力。小さな子ども向けの貸切風呂もあるため、プライベート空間でゆっくり湯浴みを楽しむことも可能です。
入浴後には、浴衣に着替えて温泉街を散策するのもおすすめ。道後ハイカラ通りと呼ばれる商店街には、お土産屋さんやスイーツショップ、昔ながらの射的場などが並んでおり、まるで縁日のような楽しさがあります。子どもに人気なのは、坊っちゃん団子や地元みかんを使ったソフトクリーム。大人は道後ビールでひと息つくのも旅ならではの楽しみです。
また、道後温泉駅前の「からくり時計」では、一定時間ごとに音楽と共に人形たちが踊り出す演出があり、家族みんなで思わず足を止めて見入ってしまうことでしょう。こうした温泉街ならではの風情ある時間が、家族旅行に彩りを添えてくれます。
温泉に入り、散策を楽しんだあとは、宿での夕食に備えて一度ひと休みするのがおすすめ。温泉街のほとんどの宿泊施設はチェックイン時間を夕方に設定しており、道後温泉本館のすぐ近くに点在しているため、移動の負担も少なく便利です。
【夜】親子で安心して食べられる地元グルメの名店へ
旅の楽しみのひとつといえば、やはり「その土地のごはん」ですよね。松山・道後エリアには、地元の味を楽しめるお店がたくさんあります。特に家族旅行では、子どもも一緒に食べやすい優しい味付けのお店を選びたいところ。幸いなことに、道後温泉街にはファミリー向けの飲食店が多く、和洋さまざまな料理を気軽に楽しむことができます。
まず試してほしいのが、松山名物「鍋焼きうどん」。アルミ鍋でグツグツ煮込まれたうどんは、甘めの出汁とやわらかい麺が特徴で、小さな子どもにも食べやすい料理です。人気店「ことり」や「アサヒ」は観光客にも地元の人にも愛されている老舗で、昔ながらの雰囲気も味わえます。鍋のまま提供される熱々のうどんは、旅の夜をホッとさせてくれる存在です。
洋食が食べたいというご家庭には、ホテル内のレストランや、商店街にあるカジュアルレストランがおすすめ。パスタやハンバーグ、ピザなど、お子様メニューが用意されているお店も多く、食事に困ることはありません。多くのお店ではテーブル席や座敷席が選べ、子ども用椅子や食器の用意も整っているので安心です。
アレルギー対応をしてくれるお店も増えてきており、事前に予約や相談をしておけば柔軟に対応してくれるところもあります。地元の食材を使ったお料理や季節限定メニューもあるので、「今日はどこで食べようか」と家族で話しながら選ぶのも楽しい時間になります。
また、デザートにはぜひ、愛媛のみかんを使ったスイーツを。道後温泉街には、みかんソフトクリーム、みかんゼリー、みかん大福など、柑橘王国・愛媛ならではのデザートが豊富。甘いものが好きな子どもたちにも大人気で、旅の締めくくりにぴったりです。
夜の道後温泉街は提灯のあかりが灯り、まるで絵本の中のような幻想的な雰囲気。お腹も心も満たされたあとは、のんびりとホテルまで歩いて帰りましょう。
【宿泊】子ども連れ歓迎のホテル&旅館を厳選紹介
旅の満足度を左右する大きな要素、それが「宿泊先」です。特に家族旅行では、子どもが安心して過ごせる設備やサービスが整っているかどうかが重要なポイントになります。松山・道後エリアには、ファミリー層を歓迎している宿泊施設が豊富にあり、選ぶ楽しみも広がります。
まずおすすめしたいのは、温泉情緒たっぷりの「道後温泉旅館」。老舗旅館の中には、お子様向けのサービスを充実させているところもあります。たとえば、道後舘やふなやなどは、広々とした和室に布団を敷いて寝るスタイルなので、小さな子がベッドから落ちる心配がなく安心です。また、子ども用浴衣やスリッパ、アメニティが用意されている宿も多く、旅館の非日常感を家族みんなで楽しめます。
設備面では、ベビーベッドの貸出や子ども用食器のあるレストラン、キッズスペース完備など、子育てファミリー向けの配慮が行き届いています。部屋食が可能な宿なら、周囲を気にせずゆっくりと夕食を楽しめるのも大きな魅力です。地元食材を活かした会席料理など、家族で味わう旅の思い出になります。
ホテルタイプの宿泊施設も人気です。道後や松山市内にはリーズナブルで清潔感のあるビジネスホテルやカジュアルホテルが多く、子連れでも安心して利用できます。「ドーミーイン松山」などの温泉付きホテルは、アクセスも良くコスパの高い宿として人気があります。大浴場付きで、部屋がコンパクトながらも快適に整えられている点が評価されています。
\松山空港周辺で人気のホテルはここ/
また、最近ではマンションタイプの宿泊施設やキッチン付きの滞在型ホテルも増えてきており、子どもの離乳食を作ったり、ミルクを温めたりするのにも便利です。家族で長く滞在する場合や、旅先でも生活リズムを崩したくないという方には特におすすめのスタイルです。
宿選びの際は「子連れ歓迎」「ベビー対応」「温泉付き」などのキーワードで絞ると、理想の宿が見つけやすくなります。口コミや公式サイトで写真を確認するのも忘れずに。家族みんなが安心して過ごせる宿を選べば、愛媛の旅はもっと楽しく、思い出深いものになりますよ。
のんびり旅派に!ゆとりある2泊3日プランで愛媛の魅力を深掘り
【1日目】定番コースで松山と道後をじっくり楽しむ
2泊3日の旅では、1日目は無理をせず、王道の松山・道後エリアをゆっくり巡るのがベストです。特に家族旅行の場合は、移動距離を抑えながら観光できるこのエリアがぴったり。まず朝は松山空港または松山駅に到着後、リムジンバスや市内バスでホテルへ荷物を預けてから観光をスタートするのがおすすめです。
午前中は松山城とロープウェイ街へ。1泊2日プランと同様に、松山城へのロープウェイまたはリフトに乗って非日常体験を楽しみましょう。天守閣からのパノラマビューは何度見ても圧巻で、四国山地や瀬戸内海まで一望できます。天守内の見学も楽しく、甲冑のレプリカを着て記念撮影できる体験コーナーもあるため、子どもたちも大喜びです。
午後は萬翠荘や坂の上の雲ミュージアムで少し文化的な時間を楽しんだ後、道後エリアへ移動。チェックインが可能な時間になったらホテルでひと休みして、夕方には道後温泉本館または別館・飛鳥乃湯泉で温泉タイムを楽しみましょう。
道後温泉本館は建物そのものが観光名所になっており、記念写真スポットとしても最適です。湯上がりには浴衣で温泉街をそぞろ歩きして、坊っちゃん団子やみかんソフトを片手に家族でゆったりとした時間を過ごすのがこの旅の醍醐味です。
夜は地元グルメを提供するレストランで夕食。宿泊施設によっては部屋食やビュッフェスタイルも選べるので、子どもの年齢や好みに合わせて選ぶと良いでしょう。1日目は慌ただしく動くのではなく、松山・道後という王道スポットを「味わい尽くす」ことが、2泊3日プランの正解です。
【2日目午前】内子町で古き良き町並みにタイムトリップ
2日目は少し足を延ばして、「内子町(うちこちょう)」へ出かけてみましょう。松山市内からはJR特急または高速バスで約40〜60分。小さな子ども連れでも移動の負担が少なく、かつ「松山とはまた違った風景」を味わえる絶好のデスティネーションです。
内子町は江戸〜明治時代にかけて和紙や木蝋の生産で栄えた町で、今でも当時の街並みが美しく保存されています。中心部に広がる「八日市・護国地区」は、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されており、まるで昔にタイムスリップしたかのような雰囲気。白壁の町家や格子窓の商家が立ち並び、子どもにも新鮮な風景として映るはずです。
ベビーカーでも歩きやすい平坦な道が続いており、写真スポットも豊富。道中にはカフェや和菓子屋、地元のクラフト雑貨店などが点在し、のんびりとした街歩きが楽しめます。また、「内子座」という大正時代に建てられた芝居小屋も必見。内部を自由に見学でき、舞台の裏側や回り舞台の仕組みなども体験可能です。
家族でのランチには、地元野菜を使った和食のお店や、うどん・おにぎりなど子どもが食べやすいメニューが揃ったカフェがおすすめです。観光案内所では子ども向けの見どころマップももらえるため、訪問前に立ち寄ると便利です。
内子町は観光地でありながらも人混みが少なく、静かにゆったり過ごせる場所。2泊3日だからこそ、こうした「癒しの時間」を取り入れることで、旅の満足度が大きく高まります。
【2日目午後】砥部焼の陶芸体験で旅の思い出づくり
内子町での街歩きやランチを楽しんだあとは、再び松山方面へ戻り、午後は「砥部焼(とべやき)」の体験にチャレンジしてみましょう。砥部町は松山市中心部からバスで30分ほどの場所にあり、愛媛を代表する陶磁器「砥部焼」の産地として知られています。温かみのある白磁に、手描きの青い模様が特徴的で、家庭用の食器として全国にファンを持つ伝統工芸です。
中でも「砥部焼観光センター炎の里」では、子どもから大人まで楽しめる陶芸体験が用意されています。絵付け体験では、自分で選んだお皿やマグカップに好きな絵や文字を描くことができ、完成した作品は焼成後に自宅まで郵送してもらえるのが魅力。お子さんが描いたイラスト入りのマグカップは、旅の素敵な思い出にもなりますし、祖父母へのプレゼントとしても人気です。
手びねり体験では、ろくろを使わずに自分の手で土をこねて器を作る工程が楽しめます。粘土遊びの延長のような感覚で、小学生くらいの子どもでも楽しく取り組める内容です。スタッフが丁寧にサポートしてくれるので、初めてでも安心して参加できます。
施設内には展示販売スペースもあり、地元の作家さんによる一点ものの器や日用品がずらり。お土産選びにも最適な場所です。砥部焼の魅力は、実用性と温かみのあるデザインにあり、家に持ち帰ってからも旅の記憶を日常に溶け込ませてくれます。
体験の所要時間は約1時間ほど。アクセスも簡単で、松山市駅からバスが出ており、乗り換えなしで到着可能です。時間に余裕のある2泊3日の行程だからこそ、こうした「創作体験」や「ものづくり」を取り入れることで、旅の質が一段と深まります。観光だけでは味わえない、自分たちだけの特別な時間を過ごせること間違いなしです。
【夜】地元民も通う居酒屋やレストランで夕食タイム
2日目の夜は、観光地から少し離れて“地元の味”を楽しめる居酒屋やレストランに足を運んでみましょう。松山には観光客向けの華やかな飲食店だけでなく、地元の人々に長年愛されている名店が数多くあります。特に子ども連れでも入りやすい、落ち着いた雰囲気のお店を選べば、家族みんなで美味しい時間を過ごせます。
おすすめの一つは、地元の海鮮が味わえる定食屋や居酒屋。愛媛県は瀬戸内海に面しており、新鮮な鯛・アジ・サバ・タコなどが豊富。特に名物「鯛めし」は一度は味わっておきたい郷土料理です。松山には2種類の鯛めしがあり、ひとつは鯛を丸ごと炊き込んだ「北条風」、もう一つは鯛のお刺身を生卵・出汁と一緒にご飯にかける「宇和島風」。子どもには炊き込みの北条風が人気で、やさしい味わいが好まれています。
また、「おばんざい」のような家庭料理が揃う小料理屋も狙い目です。地元野菜を使った煮物や天ぷら、小さなグリル料理など、家庭的なメニューは子どもにも食べやすく、栄養バランスも良好です。アレルギー対応をしてくれるお店も多いので、事前に相談しておくとより安心です。
レストランを選ぶ際には、座敷席があるか・子ども用メニューがあるか・予約が必要かどうかを事前にチェックしておくのがおすすめです。人気店は地元民にも予約が取りにくい場合があるので、旅程が決まった段階で電話予約をしておくとスムーズに入店できます。
そして夕食の締めくくりには、地元スイーツやドリンクも楽しみたいところ。大人は「道後ビール」などご当地クラフトビールで乾杯、子どもには愛媛のみかんジュースやアイスクリームを。こうした小さな贅沢が、旅の夜を一層特別なものにしてくれます。
【3日目】道後公園・伊佐爾波神社・おみやげショッピング
最終日の3日目は、朝からチェックアウトまでの時間を使って、のんびりと道後エリアを楽しみましょう。朝の涼しい時間帯におすすめなのが、「道後公園」の散策です。旧湯築城跡として知られる道後公園は、緑が豊かで歩道が整備されており、家族でのんびり歩くのにぴったり。園内には展望台もあり、朝の空気を感じながら松山の景色を一望できます。
公園のすぐ隣には「伊佐爾波神社(いさにわじんじゃ)」があります。鮮やかな朱色の社殿は、京都の石清水八幡宮を模して造られたとされ、長い階段を上ってたどり着く本殿はまさに絶景スポット。子どもにとってはちょっとした冒険気分が味わえますし、家族で記念写真を撮るにはぴったりのロケーションです。
その後は、道後ハイカラ通りで最後のショッピングタイムを楽しみましょう。お土産屋さんが軒を連ねるこの通りでは、愛媛みかんを使ったスイーツや、砥部焼の小物、今治タオルなど、バリエーション豊かなお土産が揃います。特におすすめは、地元限定の「みかんジュレ」や「じゃこ天」、そして松山城グッズや「坊っちゃん」関連の商品。見ているだけでも楽しいラインナップです。
また、道後温泉本館の向かい側には観光案内所兼お土産ショップ「道後ぎやまんガラス美術館」もあり、アート感覚のお土産が探せます。ショップ内にはカフェも併設されており、ちょっとした休憩に立ち寄るのもおすすめです。
道後から松山空港までは、リムジンバスで約40分。お昼ごろのフライトであれば、午前中の道後観光を楽しんでからでも十分間に合います。お土産を片手に、最後まで愛媛の優しさと風情を味わいながら旅を締めくくりましょう。
愛媛で食べたいご当地グルメ&家族で買いたいおみやげ
道後で食べたい!話題のスイーツ&ご当地グルメ
愛媛・道後温泉エリアは、温泉だけでなく「食」の楽しみもたっぷり詰まった場所です。中でも観光客に人気なのが、気軽に味わえるご当地スイーツと名物グルメの数々。街歩きの合間に立ち寄れるお店が充実しており、子どもも大人もついつい笑顔になってしまう味わいが揃っています。
まず注目したいのが「みかんスイーツ」。愛媛といえばやっぱり“みかん”が有名ですが、その魅力を活かしたスイーツが街中に溢れています。特に人気なのは「みかんソフトクリーム」や「みかんジューススタンド」。搾りたての果汁を使った濃厚なジュースは、甘みと酸味のバランスが絶妙で、暑い時期にはまさに救世主です。お店によって味が微妙に異なるので、飲み比べを楽しむのもおすすめです。
また、道後温泉本館の周辺には、「坊っちゃん団子」や「一六タルト」などの定番スイーツが食べ歩きスタイルで楽しめるお店も多数あります。坊っちゃん団子は、あんこ、抹茶、黄味の三色団子が串に刺さった可愛らしい見た目で、子どもも喜ぶ和菓子。甘さ控えめなので、どの年代の人にも親しまれています。
ご当地グルメとして外せないのが、先ほども触れた「鍋焼きうどん」や「鯛めし」。これらはレストランだけでなく、カジュアルなお食事処でも提供されており、気取らずに地元の味を楽しめます。温泉街の中にあるレトロな喫茶店で提供される昔ながらのナポリタンやオムライスも、意外と穴場のご当地グルメとして人気です。
そして忘れてはならないのが、「じゃこ天」。愛媛の宇和島地方発祥の魚のすり身揚げで、表面はカリッと、中はもっちり。アツアツをその場で食べられるお店もあり、小腹が空いたときにちょうど良い一品です。揚げたての香ばしい香りと味は、想像以上にクセになります。
観光地としての利便性が高く、グルメの選択肢も豊富な道後エリアでは、事前に調べなくても“歩いているだけで美味しいものに出会える”のが魅力。予定を詰め込みすぎず、気になったお店にふらっと立ち寄るスタイルで旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
子どもに大人気!「鍋焼きうどん」ってどんな料理?
愛媛・松山のご当地グルメといえば、絶対に外せないのが「鍋焼きうどん」です。一見すると普通のうどんのように見えるかもしれませんが、実はこの鍋焼きうどん、他県のものとはちょっと違った“松山ならでは”の特徴が詰まっています。そしてその優しい味わいから、小さな子どもにも大人気!家族旅行での食事にぴったりの一品です。
まず最大の特徴は、うどんが「アルミ鍋」で提供されるという点。銀色の小鍋に直接具材とうどんが盛り付けられ、そのまま提供されるスタイルが昔ながらの定番。どこか懐かしさを感じる見た目に、大人も思わず笑顔になります。提供されたときにはグツグツと煮立っていて、湯気と香りで食欲をそそられること間違いなしです。
出汁は甘めの醤油ベースで、関東の濃い味や関西のあっさり味とも違う、絶妙な優しさがあります。子どもが飲んでも辛くなく、ごくごくと飲み干したくなるような味。具材は、甘く煮た牛肉や揚げ、かまぼこ、青ネギ、卵などシンプルながら満足感のある内容です。お店によっては、海老天やお餅などが入ったボリューム満点のバリエーションも。
麺はもちもちしていて、煮込まれてもコシが残るのが特徴。とろみのある熱々のスープと絡まり、寒い季節には特に身体にしみる美味しさです。子ども用には取り分けがしやすく、冷まして食べさせることも簡単なので、親としても安心して注文できます。
鍋焼きうどんを提供しているお店は松山市内に数多くあり、特に有名なのが「ことり」や「アサヒ」。いずれも昔ながらの雰囲気が残る人気店で、ランチタイムには観光客と地元の常連さんで賑わいます。お子様メニューがある店舗も多く、座敷席や子ども用の椅子が用意されているのもファミリーには嬉しいポイントです。
温泉で温まったあとの夕食に、お腹にやさしい「鍋焼きうどん」を選べば、心も体もぽかぽかに。シンプルながらも地元で長年愛されてきたこの味は、家族旅行の思い出のひとつとして、きっと強く記憶に残ることでしょう。
おみやげ選びのポイントとおすすめ土産ランキング
旅の楽しみのひとつである「おみやげ選び」。愛媛県には、食べ物から雑貨まで幅広いジャンルのお土産が揃っており、誰に何を贈るか考えるだけでもワクワクします。特に家族旅行では、おじいちゃんおばあちゃんや友人へのお土産はもちろん、旅の思い出として「自分たち用」にも選びたくなるもの。ここでは、愛媛らしさ満点のおすすめ土産と、失敗しない選び方のコツをご紹介します。
【おみやげ選びのポイント】
まず大切なのは、「日持ち」と「持ち運びやすさ」。特に帰りの荷物が増えがちな家族旅行では、軽くて壊れにくいものが理想です。また、職場や学校など複数人に配る場合は、個包装のお菓子が便利。さらに、お年寄りには柔らかい食感のもの、子どもにはカラフルなパッケージやかわいい見た目のものが喜ばれます。
【おすすめお土産ランキング(2025年版)】
1位:一六タルト
ゆず風味のこしあんがカステラで巻かれた愛媛の定番。個包装&日持ちも◎。
2位:坊っちゃん団子
三色の小さな団子が串に刺さったお菓子。見た目もかわいく、年齢問わず人気。
3位:みかんジュレ・みかんゼリー
果実感たっぷりで冷やして食べると絶品。夏場は特におすすめ。
4位:じゃこ天
お酒のつまみにもぴったり。真空パックなら持ち帰りも安心。
5位:今治タオルのハンカチ
高品質な今治タオル製品は、実用性もあり贈り物にも最適。
道後温泉街や松山市内の観光案内所には、これらの人気商品をまとめて購入できるお土産店が充実しています。購入の際は「試食・手に取れる展示」があるお店を選ぶと、納得のいくお買い物ができます。
旅行の記憶を呼び起こす“食”や“モノ”を選ぶことで、帰ってからも旅の余韻を楽しめるのが、おみやげの素敵なところ。贈る人の顔を思い浮かべながら選ぶ時間も、旅の一部として楽しみましょう。
松山空港でも買える!家族に喜ばれるおみやげとは?
帰りのフライト前、空港でのおみやげ購入は旅のラストイベントとも言える大事な時間。でも、「時間がない!」「お店を回る余裕がない!」という家族旅行では、効率的にお土産を揃えたいものですよね。そんなときに頼りになるのが、松山空港にあるおみやげショップです。
松山空港の出発ロビー内には、愛媛県内の特産品を取り扱う大型土産店が複数あり、食べ物から雑貨まで幅広くラインナップされています。しかも朝早くから営業している店舗が多いため、朝の便利用時にも安心。搭乗口の近くにもショップがあるので、最後の最後まで買い足しが可能です。
特に人気なのは、定番の「一六タルト」や「坊っちゃん団子」、みかんを使ったスイーツ類。「ポンジュースグミ」や「愛媛みかんのチョコレート」など、子ども向けのお菓子も豊富で、パッケージも可愛いものばかりです。自宅用としても、家族みんなでワイワイ食べられるものが揃っています。
さらに、空港限定商品や季節限定パッケージの商品も要チェック。旅の記念にピッタリな特別感のある商品は、見つけたら迷わずゲットしたいところです。また、真空パックされた「じゃこ天」や「鯛めしの素」なども販売されており、帰宅後に愛媛の味を自宅で再現する楽しみも。
雑貨では「今治タオル製品」や「砥部焼の箸置き・豆皿」など、小さくて軽いのに高品質なアイテムが人気。特に今治タオルはふわふわの肌触りで、赤ちゃんや子ども向けのギフトとしても非常に喜ばれます。
時間がない場合は「まとめ買いセット」や「おすすめ詰め合わせ」コーナーを活用すると便利です。スタッフに声をかければ、荷物のサイズや持ち帰りやすさを考慮した提案もしてくれます。
旅行の締めくくりに、松山空港で家族に喜ばれるおみやげをじっくり選んで、帰りの飛行機の中でも旅の余韻に浸りましょう。
食事に困らない!アレルギー対応・ベビーフレンドリーな飲食店
家族旅行で食事をする際に、意外と悩むのが「子どもが食べられるメニューがあるか」「アレルギーに対応してくれるか」「ベビーチェアや子ども用食器があるか」といった、細かいけれどとても大切なポイントです。ですがご安心を。松山・道後エリアには、子ども連れやアレルギーのある方向けに配慮された飲食店が数多くあり、家族で安心して外食を楽しむことができます。
まず注目したいのが、ファミリー層をターゲットにしているカフェやレストラン。こうしたお店では、キッズメニューの提供はもちろんのこと、ベビーチェアやおむつ交換台の完備、広めの座敷席の用意など、家族連れが過ごしやすいような工夫がなされています。たとえば、道後温泉街の中心部にある「道後麦酒館」では、子ども用プレートやうどんメニューが用意されており、大人は地ビールを楽しみながら、子どもも一緒に地元の味を楽しめます。
また、最近はアレルギーに対応したメニューを備えている店も増加中です。例えば、卵・乳・小麦など主要7品目の表示がされていたり、スタッフに申し出れば調理法を変更してくれるお店もあります。特にホテルや旅館内のレストランでは、事前に相談すれば細かい対応をしてくれるところが多く、「アレルギーを伝えると安心して食べられた」という口コミも多く見られます。アレルギー対応が必要な場合は、できるだけ前日までに連絡しておくのがベストです。
さらに、乳児連れの旅行に便利なポイントとして、離乳食の持ち込みが可能なお店も一定数あります。持ち込み可否はお店によりますが、「離乳食の持ち込みOK」や「レンジでの温め対応あり」などの表示がされていることも。市内中心部の観光案内所や、観光協会の公式サイトでは、子連れ歓迎の飲食店リストを公開している場合もあるので、事前にチェックしておくと安心です。
カフェタイムにも配慮されたお店が多く、たとえばベビーカー入店OKのスイーツ店や、店内にキッズスペースのあるパン屋さんなどもあります。こうしたお店を旅の途中に取り入れれば、子どものストレスもたまりにくく、親もほっと一息つくことができます。
食の楽しみは旅の大きな醍醐味のひとつ。でも、家族旅行では「安全で安心であること」が最も大切です。松山・道後エリアの飲食店は、そんな“子ども思い・親思い”の優しさにあふれたお店が多く、きっと素敵な食事体験になるはずです。
忘れられない思い出を!愛媛家族旅行のしめくくりガイド
旅行スタイル別に選ぶおすすめ日程
愛媛旅行の魅力を最大限に楽しむには、家族のライフスタイルや旅行の目的に応じた「日程の選び方」がとても重要です。1泊2日と2泊3日、どちらを選ぶかによって体験できる内容が大きく変わるため、それぞれのメリットを理解してスケジュールを立てると、旅の満足度が格段に上がります。
たとえば、忙しい共働き夫婦や週末だけの小旅行を考えている方には「1泊2日」のコンパクトなプランが最適。主要な観光スポットである松山城や道後温泉、本館周辺の散策やグルメをギュッと凝縮して楽しめるため、短い日程でも“旅行に来た感”をしっかり味わえます。移動距離も少なく、公共交通でのアクセスもスムーズなので、小さな子どもがいても負担は少なめです。
一方で、ゆっくりと過ごすことを重視したい家族には「2泊3日」のプランがおすすめ。1日目に定番スポットを巡った後、2日目は郊外の内子町や砥部町へ足を伸ばして歴史や文化に触れる体験ができます。陶芸体験や伝統的な町並みの散策など、子どもにとっても学びの多い旅になるでしょう。3日目の午前中を使って買い物や公園散策をすれば、余裕を持って帰路につくことができます。
また、3世代旅行やおじいちゃん・おばあちゃんとの同行もある場合は、2泊3日以上のゆとりある日程が断然おすすめです。1日あたりの移動や観光を少なく設定できるため、体力的にも安心して旅行を楽しめます。
旅行の計画段階で「何を最優先に楽しみたいか」「誰と行くのか」「どれだけの時間が使えるのか」をしっかり整理することが、後悔しない旅への第一歩。日程選びは旅の質を決める“最初の分かれ道”です。愛媛旅行は、日帰り〜3泊程度まで幅広いプランが組めるので、あなたの家族にとってちょうど良いスタイルを見つけてください。
交通・宿泊・グルメの満足度を高めるポイント
家族旅行を成功させるには、「交通」「宿泊」「グルメ」の3つが快適であることが大切です。この3つがそろっていれば、多少の予定変更があっても旅行全体が良い思い出として残ります。愛媛・松山エリアでは、これらを高いレベルで満たすことができる環境が整っており、初めての家族旅行にもぴったりです。
まず「交通」面では、松山空港から市内中心部へのアクセスが非常にスムーズ。リムジンバスやタクシーで移動できるほか、中心部では路面電車や市バスが観光地と直結しているため、レンタカーがなくても安心して行動できます。子ども連れでも無理なく利用できる公共交通の充実ぶりは、他の地方都市と比べてもトップクラスです。
次に「宿泊」。道後温泉エリアを中心に、子ども連れ歓迎の旅館・ホテルが多く、和室・キッズメニュー・貸切風呂など、ファミリー向けの設備やサービスが整っています。中でも、道後温泉本館に近い宿は立地もよく、観光の拠点として非常に便利。ビジネスホテルでもキッズアメニティや子連れ向けプランが充実している施設が増えているため、予算に合わせて選びやすいのも魅力です。
そして旅の醍醐味「グルメ」。みかんや鯛、じゃこ天などのご当地食材を使った料理が豊富で、子どもも大人も大満足の内容です。甘めの出汁で作られた鍋焼きうどんや、地元産フルーツを使ったスイーツは、味はもちろん、見た目にも楽しく、家族での食事が一層楽しい時間になります。
事前にしっかりと調べておけば、すべての面でストレスを最小限に抑えられ、旅の満足度がグッと高まります。観光スポットだけでなく、「どう移動するか」「どこで休むか」「何を食べるか」という要素にこだわることで、愛媛旅行はただの観光ではなく、“家族にとって特別な思い出”となるのです。
次回行きたい!周辺スポットへの展開アイデア
今回の旅行で松山や道後温泉の魅力を満喫したら、「次はどこに行こう?」という楽しみも湧いてくるものです。愛媛には、松山・道後エリア以外にも、家族で楽しめる魅力的な観光地がたくさんあります。次回の旅行では、少し足を延ばして“愛媛のもう一歩奥”へ進んでみましょう。
まずおすすめなのが、「しまなみ海道」。サイクリングロードとして世界的にも有名で、愛媛県今治市から広島県尾道市まで、大小6つの島々を橋で結ぶ美しいルートです。子どもと一緒に自転車で走るのは難しくても、レンタカーや観光バス、タクシーを活用すれば、島ごとの魅力を気軽に楽しめます。瀬戸内海の絶景を眺めながら、地元のレモンや柑橘スイーツを味わえる道の駅なども点在していて、食も景色も両方楽しめるのが魅力です。
次に紹介したいのは、のどかな町並みが残る「内子町」や「大洲市」。内子は歴史的な建物が立ち並ぶ保存地区があり、静かな街歩きが楽しめます。大洲では、肱川沿いにある大洲城をはじめ、昔ながらの町家カフェや手作り体験施設があり、ゆっくりとした時間が流れています。どちらも松山市から1時間ほどで行けるので、日帰り旅行や2泊目のオプションにもぴったりです。
さらに南予エリア(宇和島・八幡浜方面)もおすすめ。特に宇和島市には、伊達家ゆかりの宇和島城や、宇和島鯛めしなどの海の幸が豊富。道の駅「みなとオアシスうわじま」では、新鮮な海産物や地元野菜も手に入り、グルメ旅としても魅力的です。
また、「とべ動物園」や「えひめこどもの城」など、子ども向けのテーマパークや学習施設も充実しています。松山市内からバスでアクセス可能で、体験型アクティビティも豊富なので、元気いっぱいのお子さんを連れて行くにはぴったりの場所です。
愛媛は横にも縦にも観光地が広がっていて、松山だけにとどまらないのが本当の魅力。次回の旅では、ぜひ“もう一歩先の愛媛”を楽しんでみてください。
車なしでも充実した愛媛旅行を実現するコツ
「車なしで家族旅行なんて大変そう…」そう思っていた方も、実際に松山・道後エリアを訪れると、その移動のしやすさに驚くはずです。観光スポットが集約されているうえ、公共交通が整備されている愛媛では、工夫次第でとても快適な旅が実現できます。ここでは、車を使わずに愛媛旅行を楽しむためのコツをご紹介します。
まず1つ目のコツは、「公共交通機関を上手に活用する」こと。伊予鉄道の路面電車は、松山市内の主要スポットをほぼカバーしており、乗り換えもわかりやすく、乗り降りも簡単。1日乗車券(いよてつ1Dayチケット)を使えば、路面電車・市バスの両方が自由に使えるので、観光にも大変便利です。
2つ目のポイントは、「宿の立地選び」。道後温泉エリアの宿を選べば、温泉、観光、グルメ、買い物がすべて徒歩圏内で完結します。子ども連れで荷物が多くても、チェックインや休憩がしやすく、観光の途中でいったん部屋に戻ることも簡単です。
3つ目のコツは、「移動の計画を前もって立てておく」こと。GoogleマップやNAVITIMEを使えば、路面電車やバスの時刻表、乗り換え案内も一発で確認できます。さらに、施設の開館時間やイベント開催情報をチェックしておけば、効率よく時間を使うことができ、余計な待ち時間も防げます。
4つ目は、「観光施設や飲食店の“子連れ歓迎度”をチェックする」こと。愛媛にはベビーカーOK、授乳室完備、アレルギー対応など、子育て世代にやさしいお店がたくさんありますが、事前にSNSや口コミサイトで確認しておくとより安心です。
そして最後のポイントは、「詰め込みすぎない行程を立てる」こと。徒歩移動が中心になるからこそ、体力に余裕を持って、移動時間・休憩時間を確保することが大切です。「午前・午後で1か所ずつ+カフェ休憩」が基本のペース。観光地を“見て回る”だけでなく、“感じて過ごす”旅にすることで、家族みんなが満足できる時間になります。
家族みんなが「また行きたい!」と思える旅にするには?
旅先で「また来たいね」と笑い合える瞬間、それは旅行の最大の成功と言えるでしょう。愛媛・松山・道後温泉エリアは、そんな“また来たい”と思わせてくれる魅力にあふれています。でも、その気持ちを確かなものにするには、いくつかのコツがあります。ここでは、家族みんなが満足し、再訪を心から望むような旅行にするためのヒントをまとめます。
まずは「家族それぞれの希望を叶えること」。旅の満足度は、一人ひとりが“やりたいこと”を体験できたかどうかで大きく変わります。子どもには遊びや体験を、大人には癒しやグルメを、祖父母には歴史や文化を。それぞれが満足できるスポットを事前に1つずつ入れておくことで、みんなが“自分の旅だった”と感じられるようになります。
次に大切なのが、「旅のリズムを崩さない工夫」。小さな子どもがいる場合、寝る時間や食事時間をできるだけ普段の生活に近づけることで、疲れやぐずりを防げます。たとえば、お昼寝の時間帯にはホテルで一旦休憩する、混雑時間を避けて早めに夕食をとるなど、ちょっとした配慮が旅の快適さを大きく左右します。
思い出をカタチに残すことも、「また来たい」を引き出すポイントです。道後温泉の湯札を記念に持ち帰ったり、砥部焼の絵付け体験で作ったお皿を日常使いしたりすることで、日々の生活に旅の記憶が残ります。フォトブックや旅のノートを家族で一緒に作るのも、素敵な時間になりますよ。
そして何より、「余白のある旅程」が再訪を呼びます。全てを詰め込みすぎず、「次はここにも行ってみたいね」と感じられるくらいがちょうどいいのです。今回は行けなかった場所や、気になったけど時間がなくて寄れなかったお店を“次回のお楽しみ”として残しておくと、帰ったあとも旅行の話題で盛り上がれます。
旅は一度きりのイベントではなく、家族の記憶を積み重ねる時間です。愛媛での旅をそんな特別な体験にするために、「また来ようね」のひと言が自然とこぼれる、心に残るプランを心がけてみてください。
\道後温泉周辺でこのホテルが人気!/
まとめ|家族で楽しむ愛媛旅行は“車なし”でも大満足!
愛媛県・松山市と道後温泉エリアは、公共交通が充実していてコンパクトに観光地がまとまっているため、車がなくても安心して楽しめる家族旅行先です。路面電車やバスを活用することで移動ストレスがほぼゼロになり、小さなお子さん連れのご家庭でも無理なく観光ができます。
1泊2日なら松山城や道後温泉本館を中心にした定番コースで十分満喫できますし、2泊3日あれば内子町や砥部町など、郊外まで足を延ばして“体験”や“学び”も取り入れた贅沢プランが可能です。どちらのプランも、移動・宿泊・グルメのバランスが良く、無理なく、家族全員が笑顔になれる内容です。
さらに、みかんスイーツや鍋焼きうどんなどの地元グルメ、今治タオルや坊っちゃん団子などのおみやげ選びも旅の楽しみのひとつ。アレルギー対応やベビーフレンドリーな飲食店・宿泊施設も豊富で、親も子も安心して滞在できます。
「次はしまなみ海道も行ってみたいね」「今度は砥部焼で湯呑みを作ってみよう」――そんな“次に繋がる旅”ができるのも愛媛の魅力。観光地を「見る」だけでなく、「過ごす・感じる・また訪れたくなる」愛媛旅。車なしでも、いや、車なしだからこそ、家族の絆を深める旅になるはずです。